教科書では、明治維新とは、黒船襲来で、鎖国が困難となり、徳川慶喜が大政奉還を宣言し、明治時代となりましたとわずか1行で書かれている歴史に大変疑問を感じています。

何故長州藩が蛤御門の変でほぼ壊滅状態となり、さらに第一次長州戦争と第二次長州戦争でボロボロとなりながらも、薩長同盟を成立させ、明治維新という天皇を隠れ蓑として、日本を実効支配しました。そのため、薩長土肥以外は人間にあらずという政治を進めたがため、最終的に第二次世界大戦にまで持っていって、日本を破滅させました。

しかし、歴史は勝者の歴史しか残しません。明治維新を否定する記録は、ほぼ皆無で、明治維新があったからこそ、日本は植民地にはなりえなかったのだと肯定的です。

しかし、徳川慶喜もまた、共和制の政府を構想していました。やる必要のなかった戊辰戦争をやりとげ、さらには薩長藩の内ゲバから始まった西南戦争まで起こしてしまいました。一体だれが、何が、歴史を動かしていたのか、興味がつきません。